~不断水内視鏡カメラ調査とは~

日本水道協会発行
『水道維持管理指針2016』に掲載

既設の消火栓や空気弁の下に設置されているボール式補修弁からカメラを管内に挿入し、不断水で上水道管内を調査・観察可能なシステムです。

◆不断水内視鏡カメラの特徴

不断水内視鏡カメラ ルミナス(NH-40)

一般社団法人全国水道管内カメラ調査協会認定品

◆不断水で管路内の状況を撮影可能

◆1箇所からの最大挿入距離は上下流各35~最長100m
 
◆カメラ挿入は既存の消火栓や空気弁下等のボール式補修弁を利用し工事不要(地上式消火栓にも対応)

◆カメラ挿入箇所がない場合は、サドル分水栓
(φ50㎜)等を介して挿入可能
 
◆適応管径φ75~800 ㎜
  石綿管以外の全管種に対応

◆自動水平機能、録画機能、挿入距離計 付き

◆各種カメラについて

管カメ協会認定第4号
全国水道管内カメラ調査協会の管内カメラ技能講習会でも当機種が使用されており、全国的に普及しております。

NH-40(ルミナスカメラ)

◆カメラ調査手順

1.安全施設等の設置

2.消火栓・空気弁の撤去

3.カメラ装置の消毒・組立・設置

4.カメラ調査

5.カメラ装置の撤去

6.消火栓・空気弁の復旧

7.機材片付・撤去

◆挿入口①

調査可能

ボール式・ゲート式

調査不可

バタフライ弁・渦巻きT字管

◆挿入口②

調査可能

Φ50以上サドル分水栓
(φ50の場合はコア無)

調査不可

コア(スリーブ)が付いていると、カメラが入らない、またはコアが外れてしまうことがあります。コアをつける必要がある場合はカメラ調査の後でつけてください。

◆調査活用例

1.濁質の種類と発生場所の把握

2.管内面の塗膜劣化状況

3.仕切弁開閉不可の原因調査、及び弁体の劣化状況

4.水質劣化状況

5.消火栓等のT字管立ち上がり部の錆瘤状況

6.異形管や老朽管の閉塞度調査

7.管路更新計画(更新優先順位)の立案に向けた調査

8.パイプインパイプなど管更生前の内部状況

9.洗管作業前後の効果検証

10.液状化・漏水・事故などにより生じた接合部異常の間隙測定

11.残留塩素低減要因である夾雑物、堆積物状況

12.調査時の流向把握

13.海底導水管の伏越し部における堆積状況

14.施設申請に長期間要する、河川下、軌道下等のカメラ調査

◆調査内容の評価

評価5項目

① 錆の状態

② 内面付着物

③ 内面防食状況

④ 浮遊物

⑤ 堆積物

・経緯
平成22年に全国水道管内カメラ調査協会内に、管内面劣化診断評価委員会を設置。
不断水管内カメラ調査の映像・写真などを活用し、管路の診断・評価に関する考察など、管内評価診断を進め、管内劣化状況としてデータより5項目を選定。管路の診断・評価の基準を定める。

・ランク分け(評価基準)について
5項目を健全から劣化度合いにより、5ランクに仕分けをする。
最も健全なものをSランク、最も対策を取る必要のあるものをDランクとし、その間に順次A,B,Cランクと仕分ける。

管路の問題改善や管路更新計画の策定根拠への有効活用

◆管内評価基準

調査箇所 評価一覧表(サンプル)

◆劣化・剥離の経過一例

劣化初期
白色化
シールコート片の流下(小)

劣化中期
部分的な剥離
シールコート片の流下(中)

劣化・剥離
流速変化による剥離量が増加
シールコート片の流下(多)

剥離の進行
劣化シールコートの剥離が進み
残存量50%以下に(目視)

※S56布設 φ100 DCIP

◆評価C、Dランク集

◆調査事例 マンガン付着物

・管布設年 : 2001年
・調査対象 : ダクタイル鋳鉄管
・内面仕様 : エポキシ樹脂粉体塗装
・呼び径     : φ300

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管内の状況

管内全体に黒褐色のマンガンが厚い層となって付着していた。
堆積も確認出来る。
マンガンが濁水発生の原因であることが確認された。

1.濁質の種類と発生場所の把握

2.管内面の塗膜劣化状況

3.仕切弁開閉不可の原因調査、及び弁体の劣化状況

4.水質劣化状況

5.消火栓などのT字管立ち上がり部の錆瘤状況

6.異形管や老朽管の閉塞度調査

◆調査事例 内面塗装の剥離

・管布設年 : 1976年
・調査対象 : ダクタイル鋳鉄管
・内面仕様 : モルタルライニング
・呼び径    : φ100

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管内の状況

内面塗装にカメラ挙動で剥離するほどの劣化を確認。
塗膜片(シールコート)の剥離・流出が認められる。
本管路が塗膜片の流出原因となっている可能性の高いことが確認された。

1.濁質の種類と発生場所の把握

2.管内面の塗膜劣化状況

3.仕切弁開閉不可の原因調査、及び弁体の劣化状況

4.水質劣化状況

5.消火栓などのT字管立ち上がり部の錆瘤状況

6.異形管や老朽管の閉塞度調査

◆調査事例 仕切弁開閉不可の原因調査①

◆調査事例
仕切弁開閉不可の
原因調査①

・管布設年 : 1973年
・調査対象 : バタフライ弁
・呼び径    : φ500

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管内の状況

弁体下部に石が噛み込み、
全閉できない状況が観察された。

1.濁質の種類と発生場所の把握

2.管内面の塗膜劣化状況

3.仕切弁開閉不可の原因調査、及び弁体の劣化状況

4.水質劣化状況

5.消火栓などのT字管立ち上がり部の錆瘤状況

6.異形管や老朽管の閉塞度調査

◆調査事例 仕切弁開閉不可の原因調査②

◆調査事例
仕切弁開閉不可の
原因調査②

・調査対象 : 仕切り弁閉止不可
・呼び径      : φ400

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管内の状況

異物がはさまり全閉できない状況を確認。
カメラによる押し出しと弁体の上下動により解消。

1.濁質の種類と発生場所の把握

2.管内面の塗膜劣化状況

3.仕切弁開閉不可の原因調査、及び弁体の劣化状況

4.水質劣化状況

5.消火栓などのT字管立ち上がり部の錆瘤状況

6.異形管や老朽管の閉塞度調査

◆調査事例 弁体異常

・管布設年 : 2000年
・調査対象 : 仕切り弁閉止不可
・呼び径   : φ75

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管内の状況

ソフトシール弁の弁体のゴム劣化により、開閉操作で表面が崩れることが確認され、異物流出の原因であることが確認出来た。

1.濁質の種類と発生場所の把握

2.管内面の塗膜劣化状況

3.仕切弁開閉不可の原因調査、及び弁体の劣化状況

4.水質劣化状況

5.消火栓などのT字管立ち上がり部の錆瘤状況

6.異形管や老朽管の閉塞度調査

◆調査事例 堆積物

・管布設年 : 不明
・調査対象 : ダクタイル管
・内面仕様 : モルタルライニング
・呼び径   : φ150

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管内の状況

管底部に多量の砂や小石が堆積している状況が観察された。

1.濁質の種類と発生場所の把握

2.管内面の塗膜劣化状況

3.仕切弁開閉不可の原因調査、及び弁体の劣化状況

4.水質劣化状況

5.消火栓などのT字管立ち上がり部の錆瘤状況

6.異形管や老朽管の閉塞度調査

◆調査事例 消火栓T字管立上り部

・管布設年 : 1963年
・調査対象 : 鋳鉄管
        フランジ付きT字管
        立上り部
        (地下式消火栓)
・内面仕様 : コールタール系塗装
・呼び径   : φ75

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管内の状況

錆瘤により、ほぼ閉塞している状態。
消火活動時には、十分な放水量が確保できないと推測される。

1.濁質の種類と発生場所の把握

2.管内面の塗膜劣化状況

3.仕切弁開閉不可の原因調査、及び弁体の劣化状況

4.水質劣化状況

5.消火栓などのT字管立ち上がり部の錆瘤状況

6.異形管や老朽管の閉塞度調査

◆調査事例 異形管や老朽管の閉塞度調査

◆調査事例
異形管や老朽管の
閉塞度調査

・管布設年 : 1982年
・調査対象 : ダクタイル鋳鉄管
・内面仕様 : モルタルライニング
・呼び径   : φ100

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管内の状況

管内に多くの錆こぶが発生
→約80%が閉塞
 
通水能力の低下が懸念され、赤水発生等の水質劣化の一要因となっている危険性が確認された。 

1.濁質の種類と発生場所の把握

2.管内面の塗膜劣化状況

3.仕切弁開閉不可の原因調査、及び弁体の劣化状況

4.水質劣化状況

5.消火栓などのT字管立ち上がり部の錆瘤状況

6.異形管や老朽管の閉塞度調査

◆調査事例 Φ600

・管布設年 : 2002年
・調査対象 : ダクタイル鋳鉄管
・内面仕様 : モルタルライニング
・呼び径   : φ600

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管内の状況

付着物はあるが、
ライニングの異常なし

1.濁質の種類と発生場所の把握

2.管内面の塗膜劣化状況

3.仕切弁開閉不可の原因調査、及び弁体の劣化状況

4.水質劣化状況

5.消火栓などのT字管立ち上がり部の錆瘤状況

6.異形管や老朽管の閉塞度調査

◆調査事例 浮遊式カメラ(工業用水管)

◆調査事例
浮遊式カメラ
(工業用水管)

・調査対象 : STPW
・呼び経  : Φ1200
・カメラ進行 : 下流方向のみ

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管内の状況

若干の堆積物が確認されたが、錆も少なく、管路の状態としては、比較的健全と考えられる。

7.管路更新計画(更新優先順位)の立案に向けた調査

8.パイプインパイプなど管更生前の内部状況

9.洗管作業前後の効果検証

10.液状化・漏水・事故などにより生じた接合部異常の間隙測定

11.残留塩素低減要因である夾雑物、堆積物状況

12.調査時の流向把握

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